SPRING REIT(リンク)

不動産投信の対象は北京にあるオフィスビルの2つ。階下にはレストラン街やショッピングできる場所があるがそこは含まれていない。日本のREITと比較すればオフィスビル2棟はリスクは高いのだが、2015年の決算は良くも悪くはなかった。北京の不動産価格は持ち直しどころか値段はあがっているので、収益事態はRMBベースでは数%で微増なのであんまりいい印象は受けなかった。配当は8.8%(2015年実績)と日本のREITから考えれば良い。
折角なので北京の同僚とご飯食べた後、一人で地下鉄に乗って行ってみた。
天安門駅を通っている1号線の国望の駅から1駅で「大貿路駅」の改札を出るとすぐビルがある。ロケーションは素晴らしい。駅の出口の先に対象のオフィスビルが見える。
この地区のショッピングセンター北京SKPという高級ショッピングセンター。名だたる高級ブランドショップがエルメス・グッチ・アルマーニとこれでもか!という位ならんでいた。とても僕の庶民感覚とはかけ離れている場所だった。(夜でガラガラでした。)
ここの巨大なブランドショッピングセンター三越と台湾が出資している新光三越が開発をして2007年にオープンしたが、合同経営していた北京華聯集団控股(上海/新鮮に上場)に2012年に売却し、2015年から在北京SKPという名前となっている。
期待して行ったせいか
思ったより今一つだった。個人的な感想だが、
オフィスビルのテナントは様々な企業が入っていて普通だった。金融街でもないし夜食事した後に立ち寄ったせいもありガラガラで、レストラン街はあるが仕事を終わった人たちが食事して歩く様な庶民感覚がない場所の印象を受けた。中国のビルはネオンがキラキラしているものがあるが、対象のビルはある意味クールなんだけど地味に見える。
絶好のロケーションなのに、このバブリーなテーストの高級ショッピングセンターと、関係なさそうな普通のオフィスビルのギャップがしっくりこなかった。こんな開発の仕方で良いのか?と疑問を感じてしまった。
オリンピック前には北京では胡同を破壊して再開発が大規模に行われたが、この一画は外資(日本/台湾)で開発をし、その後中国資本の伸びとともに上手くいかず三越は追い出される様に撤退した。日本の中国投資ブームの歴史の典型的なパターンを想像してしまった。このREITは2013年に公開だが香港市場で自由取引される不動産投信を出す試みは素晴らしいと思いつつ、難しい面があることも想像してしまった。
今はインカムゲインと割り切ってこのまま放置でいいかな。と思った。日の丸REITと言われる位なので、頑張って運用して欲しいな。(って偉そうに、、、、最低取引口しか持っていないのですけどね。^^;)
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